Interview / インタビュー

Edgar(エドガー)- モノとしての良さへこだわり、長く愛用するのがカッコ良かった時代を生きた人のために

Edgar(エドガー)
神奈川ブロック統括ストアディレクター 鎌倉 謙介

鎌倉 謙介

神奈川ブロック統括ストアディレクター

何かひとつでも納得のいく講釈が欲しくなる、それが男

一点豪華主義というか“一張羅でもいいから、良い物を一つ買う”という価値観が、我々世代が若かった頃にありました。今のファストファッションとは逆の価値観ですね。モノとしての良さへこだわり、長く愛用するのがカッコ良かった。

当時、来日公演をしていたビートルズやローリングストーンといったスターの影響も少なからずありましたが、私より少し上の世代、今で言う団塊世代の方々が持つ“良いモノ”に強く惹かれていました。私の世代は消費の場所が、商店街からスーパーマーケットやデパートへと移り変わる過渡期です。スピーディーに、手頃な価格で買い物をする時代へ移り変わる時期に青年期を過ごしたからこそ、クオリティへのこだわりや、良いモノを長く持つ、という美意識が根強いのかもしれません。しかし、いくら機能性が高くとも、持っていて格好がつかないものは嫌でしたね。口では「何でもいい」と言いながら、何かひとつでも納得のいく講釈が欲しくなる、それが男だと思います。

Edgar(エドガー)

30〜40年前にカッコいい、と思われていた価値観を現代流に解釈し直した

30〜40年前にカッコいい、と思われていた価値観を現代流に解釈し直したのが、このEdgar(エドガー)です。30代の若手である中川がコンセプトを主導し、商品として具体化をしていく際に、私の世代にとってのカッコよさとは何か?をエッセンスとして加えていきました。

例えば、私が20〜30代の頃にメジャーだったデザインのメガネフレームは、今では売られていません。初めてEdgarのコンセプトを見た時、タイムスリップしたような、懐かしさを覚えました。

Edgar(エドガー)

ノスタルジーへ浸り過去へ留まるのではなく、新しい価値観を受け入れながら進化していく

店頭へいらっしゃるお客様とも、昔流行ったメガネのデザインが話題へ上ります。しかし“あの頃のモノ”と全く同じデザインで作ったのでは意味がありません。それでは、エドガーの掲げるコンセプト「第二の人生を新たに歩んでもらうきっかけ」としてふさわしい商品ではありませんからね。ノスタルジーの中に新鮮さも覚えるような、エドガーはそんなメガネにしたかったんです。

ノスタルジーへ浸り過去へ留まるのではなく、新しい価値観を受け入れながら進化していく。フォルクスワーゲンのビートルが良い例です。ボディのフォルムは受け継ぎながら、デザインのディティールは現代へ合わせ変えていますよね。

Edgar(エドガー)

古き良きものの中に新しさを追求したい

エドガーもう一つのポイントは、全体的にツヤを抑えた仕上がりな点です。実はこれメーカーさんが提案してくれたんですが、保守的に無難なツヤのある仕上がりとするか、それとも新しい質感を求めてマットに近い仕上がりにするか迷いました。しかし「古き良きものの中に新しさを追求したい」という思いが勝り、マットな質感としています。ブリッジの表面へ施したエンボスも相まり高級ライターみたいじゃありませんか?

Edgar(エドガー)

シニアユーザーの身体へ合わせた仕様

デザインにだけではなく、機能性の部分においてもあの頃の“カッコいい”が詰め込まれています。メガネフレームにとって重要な快適性に関わるクッションパッドやバネ蝶番、バランサーなどへ表れています。テンプルの太さは均一ではなく、先端が少し太くなっています。これはフレーム後部へ重みをつけ、フロントとの重心バランスを保つためです。またシニアユーザーの肌は若い人と比べ若干たるみが出ているので、かけ心地は軽く、装着感はしっかりと感じられるようなカーブを側面につけ、快適なかけ心地を実現しています。

Edgar(エドガー)

メガネ屋として、長く使えるモノとしての耐久性を重視

メガネ屋として、長く使えるモノとしての耐久性も非常に重視しています。特にレンズを収めるリムの幅には何よりもこだわりました。これにより厚みが出る近視用レンズも、リム幅を太くすることでレンズの厚みを目立たなくなります。現代のメガネフレームは薄さや軽さを重視したモノが流行しておりリム幅が2ミリほどしかありませんが、エドガーはレンズをしっかりと支え、多少の衝撃や負荷にも耐える頑丈な作りとしています。メタル部分の素材にも硬くて変形しにくいチタンを採用しています。

Edgar(エドガー)

「耳にしっかりとかかっている」というかけ心地

日本、特に鯖江の技術レベルはどんどん高くなっています。その技術を凝縮したといっても過言ではないのが、バネ蝶番の部分です。「耳にしっかりとかかっている」というかけ心地がシニア男性には好まれます。このエドガーのバネ蝶番は耳や頭にかかるプレッシャーをお客様に合わせ調整することができるので、程よいプレッシャーへ細かく調整ができます。また、多くのバネ蝶番はテンプルを広げすぎることでバネが壊れてしまうと修理ができません。しかし、エドガーの場合は万が一バネが壊れてしまっても修理可能な仕様になっているので、長く使い続けることができるのです。

エドガーを買われる方は、若かりし頃に様々なファッションが流行しては変化を繰り返した時代を生きた世代です。身に着けるモノへの潜在的な興味や関心は強いはず。エドガーが、内に秘めた関心や興味を掘り起こすための起爆剤になれば嬉しいですね。

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