Edgar(エドガー)- セカンドライフを楽しむ男性のために
中川 雄太
社長室
エドガーというメガネフレームを通し、シニア男性の新しい生活へどう関わり、どう影響を与えるのかも考えています。
シニア男性向けのメガネフレームで、シンプルなデザインにオールメタルのものは沢山あります。しかし、従来のデザインへ代わる新たなシニア男性向けメガネフレームを作ろうと考えたとき、渋みを備えたオトナな男性の魅力を最大限に引き出し、流行へとらわれないフレームとは何か?を考え、それを具現化したのがEdgar(エドガー)です。
エドガーのターゲット像は「これまでプライベートな時間をあまり持てなかったが、定年退職を機に新しい趣味を始めたり旅行へ出かけるなどセカンドライフを楽しもうとするの65歳の男性」です。セカンドライフの自分は、見た目の印象も一新したいという方へかけて欲しいと思っています。
こういうメガネが欲しかった!を叶えたい
昔はエドガーのように、大きいレンズ、テンプルが太めのメガネフレームデザインが主流でした。しかし、最近では軽さや薄さを重視したもの、レンズ幅が小さくてシャープな印象のものが流行です。だからこそ、大きくてがっしりとしたフレームへの要望も根強くありつつも、流行の影響からそういったご要望の受け皿となるメガネフレームがありませんでした。シニア男性の「こういう眼鏡が欲しかった!」というご要望を叶えたい、これもエドガーのコンセプトにあります。
こうしたコンセプトの骨格が固まれば、あとはメガネスーパーが長年メガネ屋として蓄えてきたノウハウや技術を肉付けしていけばいいだけです。メガネスーパーのプライベートブランドとして、オリジナリティーや時代の新しいエッセンスをどう付加していけばいいのか考えていました。
機能性重視なだけではメガネスーパーのメッセージが伝わりません
メガネは単なる視力矯正のツールのみならず、見た目の印象を変えるファッションアイテムとしての役割も強いですよね。エドガーというメガネフレームを通し、シニア男性の新しい生活へどう関わり、どう影響を与えるのかも考えています。
機能性だけを重視したメガネなら沢山ありますが、機能性重視なだけではメガネスーパーのメッセージが伝わりません。だからこそシニア男性にとって“カッコいい”デザインを追求しています。自分よりもかなり年上の方にとっての“カッコいい”モノとは?これは自分の実体験にはないことなので、チームメンバーの鎌倉をはじめ、ターゲット像へ近い人の意見を大きく反映しています。
クラシックな雰囲気やヴィンテージ感を表現する、テンプルへ施した柄
ある時、テンプルへ柄を入れるのはどうか?というアイディアが浮かびました。シニア男性が若かった頃にに主流だったフレームデザインをテーマにして始まった企画ということもあり、クラシックな雰囲気やヴィンテージ感の演出は重要なキーワードで、それをどう表現すればよいのか?をずっと考えていたんです。それを表現する方法が、テンプルへヴィンテージな雰囲気を持たせること。そこで、様々パターンサンプルを用意し、お客様へ直接ヒアリングを行ってみたんです。その中で、男性らしさや高級感があることから人気が高かったのがべっ甲柄なんです。
べっ甲柄は色味、模様にもそれぞれ個性があります。そのため、数十種類にも及ぶサンプルから「男らしさや格好よさ」を際立たせる色味と模様の組み合わせを決める作業が始まりました。まず、シンプルなブラックは外せないな、と。それから、べっ甲特有の雰囲気と高級感をより引き出すために、模様とのコントラストが美しいアンバー(琥珀色)を選びました。アンバーは実際に試作品の模様と色味の微調整を繰り返しています。
愛用の眼鏡を手放してでも欲しいと言ってもらえた
ある時、長年使い続け古くなった愛用のメガネをお持ちの方がご来店されたんです。新しいフレームにはあまり興味を示されない方なのですが、その方へエドガーの試作品をお見せしたら「愛用の眼鏡を手放してでも欲しい」と言っていただけたんですよ。自分たちの作っているモノは間違っていないんだな、と確信しましたね。
多くのシニア男性は見た目の印象を大きく変えることへあまり積極的ではありません。それは自分自身のスタイルをしっかり確立している証拠です。しかし、実際に気持ちの奥底では変化を望んでいるはずだと、様々なシニア層のお客様と接する中で感じてもいました。皆さん20代のころは一所懸命オシャレして、ディスコで遊んだりもしていた訳ですからね。今の若い世代よりファッションへの興味は強かったんじゃないでしょうか?きっとライフステージの変化を機に、自分を変えたいという気持ちを持っているはずです。なので、このエドガーが、変化を望む人のきっかけになれれば嬉しいですね。